図書部会ブックレビューvol.5

   Namo Amida Butsu

    ~世界に響くお念仏~

 本書は、2011年に開催されたシンポジウムの内容をまとめたものである。概略すると、前半ではパネルディスカッションを通して、海外伝道における実状や問題について深く検討がなされている。またそこでは、海外の念仏者たちの声が紹介されており、浄土真宗の魅力について一人ひとりの熱い思いが伝わってくる。後半では、世界各国の開教地区での活動が取り上げられ、開教地区ごとの特色がよくわかるように、文章だけではなくカラー写真を掲載しながら、具体的な様子を紹介されている。

私はそれらの写真から、シンポジウムのテーマのように、世界にお念仏が響き、至り届いているのだと強く感じさせられた。もちろんその背景には、海外伝道に心血を注いだ念仏者の姿があった。その中の一人、徳永道雄先生は、日本人が持つ西洋に対する偏見は一切捨てなくてはならないと、厳しく指摘されている。当たり前だと誰もが思うかもしれない。しかし、殊に浄土真宗に関して、となればどうだろうか。恥ずかしながら、私自身は浄土真宗には西洋に無い発想があると思っていたので、このような思想を海外に向けて伝道するのは難しいのではないかと勝手に思い込んでいた。しかし、国際化が進む現代において、このような狭い視野に留まっていては、伝道など到底できるはずがないと深く反省させられた。

海外伝道における課題と、お念仏の輪が広まっている現状とを把握する上で、貴重な本となるのは間違いないので、是非とも読んでいただきたい。

『Namo Amida Butsu~世界に響くお念仏~』

企画・編集 浄土真宗本願寺派 総合研究所

出版 本願寺出版社

価格 1000円

無題

 

(記事:藤實乗教)

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