実践コラムvol.2

 

 

真宗学会大会に参加して

 

先日、11月5日(火)に、龍谷大学真宗学会第67回大会が学内で開かれた。この大会は、毎年11月下旬に開かれ、午前中には博士後期課程の大学院生および教員の研究発表、午後には学外の著名な講師を招いての記念講演が行われる。私自身は、一昨年龍谷大学に編入してから、出来る限り大会での発表・講演を聴きに行っていた。そして今回は、大会を運営するスタッフの一員として、大会に関わることができた。もちろん、決して重要な立場などではなかったが、少しでも運営に関わることができたのは、とても良い経験となった。

 

大会の中では、午前中の研究発表、特に博士後期課程の大学院生による発表が印象に残っている。私たち実践真宗学研究科に在籍する者にとって、博士後期課程の大学院生はまさに研究者としての大先輩である。当然、発表される研究内容は非常に専門的であり、初めて耳にするような用語がひっきりなしに現れる。その発表を受けて、今度は先生方からの容赦ない質問が、的確に内容の不備な点を突いていく。この間、僅か20分なのだが、そこには張り詰めた空気が流れている。

 

研究科に属する者として、この緊張感から得られるものは大変貴重である。確かに、発表内容そのものは大変専門的であり、とても僅かな時間で理解しきれるものではない。実践を主として研究しているので、以降二度と触れることのない内容も多くあるかもしれない。しかし、研究者として新しい地平を開こうとまい進している大学院生の方々が、時間の許す限りその研究内容を発表し、先生方が同じ研究者として、疑問点を挙げていく、そこに共通する、真宗学という学問をより深めていこうという姿勢は、私たちにも通ずるはずである。

 

私自身、実践真宗学研究科という場に身を置いていながら、未だに「実践真宗学」という学問が、自らの中で消化できないでいる。そのような身でとても言えることではないが、学問を深め、新しい地平を開こうとする姿勢は、研究者としてまさに「あるべき姿」ではないだろうか。まして、混迷・複雑化する現代社会において、真宗を実践していこうとするならば、このような姿勢は常に求められるであろう。今回、大会に参加して、このような「あるべき姿」がまだまだ身についていない、未熟者であると思い知らされた。この経験が得られたことに感謝し、自らの糧として研究を進めていきたい。

 

(記事:入江楽)

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