図書部会ブックレビューvol.5

   Namo Amida Butsu

    ~世界に響くお念仏~

 本書は、2011年に開催されたシンポジウムの内容をまとめたものである。概略すると、前半ではパネルディスカッションを通して、海外伝道における実状や問題について深く検討がなされている。またそこでは、海外の念仏者たちの声が紹介されており、浄土真宗の魅力について一人ひとりの熱い思いが伝わってくる。後半では、世界各国の開教地区での活動が取り上げられ、開教地区ごとの特色がよくわかるように、文章だけではなくカラー写真を掲載しながら、具体的な様子を紹介されている。

私はそれらの写真から、シンポジウムのテーマのように、世界にお念仏が響き、至り届いているのだと強く感じさせられた。もちろんその背景には、海外伝道に心血を注いだ念仏者の姿があった。その中の一人、徳永道雄先生は、日本人が持つ西洋に対する偏見は一切捨てなくてはならないと、厳しく指摘されている。当たり前だと誰もが思うかもしれない。しかし、殊に浄土真宗に関して、となればどうだろうか。恥ずかしながら、私自身は浄土真宗には西洋に無い発想があると思っていたので、このような思想を海外に向けて伝道するのは難しいのではないかと勝手に思い込んでいた。しかし、国際化が進む現代において、このような狭い視野に留まっていては、伝道など到底できるはずがないと深く反省させられた。

海外伝道における課題と、お念仏の輪が広まっている現状とを把握する上で、貴重な本となるのは間違いないので、是非とも読んでいただきたい。

『Namo Amida Butsu~世界に響くお念仏~』

企画・編集 浄土真宗本願寺派 総合研究所

出版 本願寺出版社

価格 1000円

無題

 

(記事:藤實乗教)

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実践コラムvol.2

 

 

真宗学会大会に参加して

 

先日、11月5日(火)に、龍谷大学真宗学会第67回大会が学内で開かれた。この大会は、毎年11月下旬に開かれ、午前中には博士後期課程の大学院生および教員の研究発表、午後には学外の著名な講師を招いての記念講演が行われる。私自身は、一昨年龍谷大学に編入してから、出来る限り大会での発表・講演を聴きに行っていた。そして今回は、大会を運営するスタッフの一員として、大会に関わることができた。もちろん、決して重要な立場などではなかったが、少しでも運営に関わることができたのは、とても良い経験となった。

 

大会の中では、午前中の研究発表、特に博士後期課程の大学院生による発表が印象に残っている。私たち実践真宗学研究科に在籍する者にとって、博士後期課程の大学院生はまさに研究者としての大先輩である。当然、発表される研究内容は非常に専門的であり、初めて耳にするような用語がひっきりなしに現れる。その発表を受けて、今度は先生方からの容赦ない質問が、的確に内容の不備な点を突いていく。この間、僅か20分なのだが、そこには張り詰めた空気が流れている。

 

研究科に属する者として、この緊張感から得られるものは大変貴重である。確かに、発表内容そのものは大変専門的であり、とても僅かな時間で理解しきれるものではない。実践を主として研究しているので、以降二度と触れることのない内容も多くあるかもしれない。しかし、研究者として新しい地平を開こうとまい進している大学院生の方々が、時間の許す限りその研究内容を発表し、先生方が同じ研究者として、疑問点を挙げていく、そこに共通する、真宗学という学問をより深めていこうという姿勢は、私たちにも通ずるはずである。

 

私自身、実践真宗学研究科という場に身を置いていながら、未だに「実践真宗学」という学問が、自らの中で消化できないでいる。そのような身でとても言えることではないが、学問を深め、新しい地平を開こうとする姿勢は、研究者としてまさに「あるべき姿」ではないだろうか。まして、混迷・複雑化する現代社会において、真宗を実践していこうとするならば、このような姿勢は常に求められるであろう。今回、大会に参加して、このような「あるべき姿」がまだまだ身についていない、未熟者であると思い知らされた。この経験が得られたことに感謝し、自らの糧として研究を進めていきたい。

 

(記事:入江楽)

グチコレatユースシンポジウム2013

 

京都市ユースサービス協会が主催の「ユースシンポジウム2013―若者がいま未来を語るユースセッション―」に「他力本願.net」内のコンテンツ「グチコレ」がブース出展しました。(他力本願.net http://tarikihongwan.net/

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イベント当日は様々な活動をされている若い世代の方や、その活動の支援者、関心のある方などが集まりとても賑わっていました。

 

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グチ聞き活動はもちろんですが、シンポジウムに参加していた他団体の方と交流できたことが、グチコレにとっても大きな財産になりました。
今後タイアップ企画など、グチコレの新たな展開に繋がっていくことを期待します。

 

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本願寺関係者の方や実践真宗学研究科の学生も応援に来てくださり、無事に活動を終えることができました。

イベント関係の出展は初めてでしたが、グチも沢山集まったうえに、活躍中の若い世代の方の貴重なお話も聞けて充実した1日でした。

 

シンポジウム以降のグチコレの展開についても順次アップしていく予定です。

 

(記事:巣山普照)